みなさん初めまして。
現在33歳・独身。卵巣ガンになってしまいました。
他人のガンの話なんて、健康な人からしたら非現実的な話。
しかし、突然、本当に突然、ガンになるんです。
このダイアリーが、読んでいただいた方の頭の片隅に少しでも残り、ガン検診そして早期発見につながればと願います。

2012/06/20/水
高校時代から子宮内膜症に苦しんでいる。大学までは治療のため定期的に通院したが、 社会人になり症状がやわらいだので勝手に通院をやめた。4年後、再び下腹に痛みがはしるようになったため 通院をはじめた。治療の間に卵巣膿腫も見つかった。 そして今日はいつもの外来検診。先生から「久しぶりにMRIをしておこうか」と言われた。
 
2012/07/04/水
MRIの結果を聞きに行く日だが、急遽仕事が入り結果を聞きに行けなくなった。
結果だけなら別の日でも問題ないだろう。
19時過ぎに職場を出て、しばらくして病院から携帯に電話と留守電が入っていることに気付いた。
ざっくり言うと、「結果の日だけど、なぜ来ない?」という内容。
遅い時間のため、かけなおしてもなぁ、と思いつつ病院に電話をかけた。
先生は、「とんでもないものが写っている。おそらくガンだと思う・・・卵巣癌」と。 まさかの内容に、その場に座り込んだ。
6日の金曜の午前中に来院するようにとのこと。
電話を切った後、職場に電話を入れ、6日休ませてほしいと伝えた。声がでなかった。 死の恐怖が一気におしよせて、夜は眠れなかった。

2012/07/05/木
明日には詳しく話がわかる、と思いつつも、何も手につかない。
ベッドから一度も出られなかった。

2012/07/06/金
病院へ。
先生に詳しく話を聞いた。
・4か月前まではなかったと思う
・開腹しないと悪性か良性かわからない
・大丈夫、とは簡単にいえない
と。
この日は、心電図・血液検査を受けて病院を後にした。
帰りに父と、お茶をした。茶柱がたったので、結果は大丈夫、と自分にいいきかせた。 水曜の電話告知の時よりも、元気な気がする。

2012/07/07/土
今日から仕事に行こう。 何かしていないと、ガンのことで頭がいっぱいになる。何かしていても常に考えてしまうが。

2012/07/11/水
PET-CTの検査を受ける。
癌細胞は糖に反応するという特性を生かして、糖を体に流しての検査。流したあと1時間横になり、 そのあと撮影という、全行程で3時間ほどかかった。
途中、検査に来られていた方と世間話。
「知り合いが最近卵巣ガンで亡くなってね・・・前日まで元気でいらしたのに・・・」と。 ここ何日か、大丈夫と何百回も自分に言い聞かせ平常心を保っていたが、こんな何気ない言葉で 恐怖のどん底に突き落とされた。
 
2012/07/13/金
今日は造影剤を使ってのCT検査。
最初の注射がなかなか入らず、とても痛い。
 
2012/07/15/日
先生から、入院日を相談する電話が入る。
22日からの入院が決定した。 この時に、なんとなく卵子凍結保存について聞いてみたが、「まだ片方残るかもしれないしね」といわれた。
まだガンとは決まってないか。なんとなくホッとした。

To be continued…