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2012/07/19/木
 この日で一旦仕事納めとなる。何事もなかったように、あいさつをして、職場を後にする。
 いつ戻ってこられるのだろうか・・・

2012/07/20/金          
 友達とおいしいものを食べに行く。お酒を飲み楽しく話すが、頭の片隅にはガンのことが常にある。
 「大丈夫!」とみんな言ってくれるが、全然前向きにはなれない。

2012/07/22/日
 朝10時に病院に。日曜日とあってか、とても静か。
 担当医・主治医の名前がベッドに書いてある。
 ずっと外来で診てもらっていた先生の名前がない。入院、手術となると外来とは別になるようである。
 この日に、先生から手術の詳しい説明を受ける。後ろで聞いている研修医は寝ている・・・ 笑

2012/07/23/月
 先生と研修医があいさつにくる。
 開腹してみて、おそらく大丈夫だよね?と尋ねるが、「あれだけいろいろな検査ではっきり出ると、白という可能性はないと思う、グレーか黒かどっちか。」という返事が。 それなら全摘にならないグレーであってほしいと願うし、グレーだと思っている。根拠もなく。

2012/07/24/火
 同室の方とも仲良くなる。
 お向かいさんは、手術はせず、抗がん剤と放射線治療中。
 おしゃれをして外出していく姿を見ると、ガン闘病中とは思えない。
 治療しながら、普通の日常生活が送れるのかと、明るい気持ちになった。

2012/07/25/水
 今日から軟食。病院食はいまいち慣れない。

2012/07/26/木
 朝から大量の粉末の下剤を、水に溶かして飲むよう指示される。
 大量の水で薄めて薄味のものを大量に飲むか、少ない水で濃い味のどろどろのものを少量飲むか、 選択をせまられる。結局濃いものに水を足し足し飲んだので、中途半端にしんどかった。
 夜に術前の浣腸をされる。 普段血圧が低いせいか、トイレで気を失いかけ助けられる。 病院にきてから眠れないという日は1日もないが、この日はこんなことがあり、ぐったりして手術前日 にも関わらずぐっすり眠る。

2012/07/27/金
 手術は12時からのため、朝のうちにシャワーを浴びる。
 11時に左手の甲に、麻酔のシールを貼られる。
 11時半頃、内診で膣消毒をされる。
 その後、研修医、看護師と一緒に歩いてオペ室に。
 オペ室に入ると細いベッドに自分で上がるよう指示される。
 「こわすぎる・・・途中で覚醒しないか、いたくないのか、ほんとに眠れるのか・・」いろいろうるさく 質問しながら、大きく2回くらい息を吸ったところで記憶がない。
 起きた瞬間、先生からいろいろ話しかけられるが、痛くてしんどくて、何も耳に入らない。 強烈な痛みと吐き気が続き、体はまったく動かせない。生き地獄。

2012/07/28/土
 なんとなく朝になる。
 やはり苦しい。痛い。痛すぎる。動けないので腰も痛い。
 足には血栓ができないようにエアーマッサージ機がつけられ、ドレーンの管、導尿の管、点滴がつけられている。
 お昼になり立ち上がるよう言われる。気持ち悪いし痛いし立てるわけがないが、立ちあがり歩かないと血栓ができるらしい。内臓が癒着するらしい。
 死にそうになりながら、支えられ立ち上がるが、気持ち悪くて吐きそうになり、すぐに座り込んでしまう。
 歩行は断念。歩ければマッサージ機を取り外してもらえるはずだったのだが・・・

To be continued…